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猫に飲み水は必要?
水は人間にとっても猫の生存にとっても不可欠です。
子猫は、生後4週間で離乳するまで母乳を飲んでいますが、水も必要です。離乳後、ほとんどの子猫は乳糖を効率的に消化する能力を失うため、主な水分の補給源は水です。
猫の一日に必要な水分量は体重1kgにつき約50ml前後と言われています。
しかし猫にとって良いことにもかかわらず、多くの猫は水を飲むことを嫌います。
猫にとって適切な水分補給が重要な理由
水は循環から消化まですべてに影響を与えるため、水分を補給することで体内の電解質や一定のミネラル、体内の流動性などバランスの取れた生理学的状態を維持することが重要です。ただし、それぞれの猫に独自の好みがあります。そのため、あなたの子猫の好みを見つけるために、いろいろと水分補給の方法を試す必要があるかもしれません。
猫の脱水症状のサイン
もしあなたの猫が水分補給を行わないと、脱水状態になる可能性があります。猫の脱水症状のサインは次のとおりです。
- 口の渇き
- 無気力やうつ状態
- 息切れ(早い呼吸)
- 食欲低下
- 肌のつや低下
上記のいずれかの兆候に気付いた場合は、獣医師に相談してみてください。
猫にもっと水を飲ませる方法
猫にもっと水を飲ませるのは難しいかもしれません。愛猫が好きな水の飲み方を見つけるまでいろいろ試してみる必要があるかもしれません。猫がどのような反応するかを確認するには、以下を試してみてください。
1.お気に入りのウォーターボウルを見つける
今お使いのウォーターボウルが飲み口が深くて狭い場合、猫のヒゲにボウルのふちが触れる可能性があり、猫にとって不快に感じます。間口が広くてより浅く、舌を長くのばさなくてもいいボウルに変えてみて、より水を多く飲むかどうかを確認してみてください。
2.適切な場所にお水を置く
部屋の邪魔にならないところに猫の餌と水を置きたくなりますが、猫は部屋の角のような囲まれた場所が好きではありません。彼らは背後に忍び寄る人を警戒する必要がない、周りを一目で見ることができる場所を好みます。
3.新鮮な水をあげる
水を飲まないからと言って同じ水をずーっと置いておくと、ほこりや汚れ、髪の毛などが猫の水に溜まり、猫が水を飲む傾向が少なくなります。1日に1~2回は新鮮な水をボウルに入れてあげてください。また水道水の場合だとカルキのニオイを嫌がっている場合もあるので、水道水を煮沸後に冷ますなどしてカルキ抜きしたお水をあげてみるのを試してもよいと思います。
4.流水タイプの給水器を試す
猫は流水が大好きで、その理由はたくさんあります。
自然界では、ネコ科の動物は溜まった水が汚染されているかもしれないということを学んでいたようです。そのため、彼らは本能的に流水に引き寄せられます。流水タイプの給水器であれば、水の流れを見て、その音を聞き、また味の違いを感じることで、彼らの感覚にキレイな水であることをアピールすることができ、水を飲むことをより刺激的で楽しい体験として記憶させることができます。
5.ウェットフードを食事に追加する
水を飲ませることだけが唯一猫に水分補給させる方法ではありません。
上記のすべてを試しても愛猫がまだ十分に水を飲んでいない場合は、ウェットタイプのキャットフードを与えてみてください。必要な水分補給を完全に代替はできませんが、愛猫の食事をウェットフードで補うことで、水分摂取量全体を増やして脱水症を防ぐことができます。
ちゅーるの食いつきがスープになりました。お水をなかなか飲まない猫にも評判です。
猫は水を飲むだけでなく、生き残るためにも不可欠です。猫に適切な水分補給をしてあげることで猫を幸せで健康に保つことができます。
食べなれた食事でないと食べてくれない猫もいるので、愛猫の食事を新しく変える前に常に獣医に相談してくださいね。