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犬が聴覚を失っているかも。その兆候とは?

犬が聴覚を失っている兆候とは?

犬も加齢で耳が遠くなる

犬は年をとるにつれて、ある程度の難聴に苦しむことがよくあります。

ただし、一般的な反応性の欠如やいつもより深く眠る傾向、通常の鳴き声よりも大きいなど、聴力低下の早期の兆候に注意を払うことで問題を把握し適切に対処することができます。

また、たとえ聴力を失ってもあなたの犬は健康で幸せな生活を送ることができるということを忘れないでください。

普段の生活の中で、あなたが犬のニーズに注意を払いさえすれば、難聴によって犬の生活の質が大きく損なわれることはありません。

あなたの犬が難聴に苦しんでいる疑いがある場合は、獣医師が適切なアドバイスをしてくれますので必ず診てもらってください。

それでは、あなたの犬が聴力を失っていないか見分ける方法を見てみましょう。

犬が聴覚を失っている兆候

普段の生活の中であなたの犬に、次のような兆候がありませんか?

その場合、犬が聴覚を失っている可能性があります。

  • 名前を呼ばれたのに反応しない
  • 慣れた、得意のコマンドに反応しない
  • インターフォンや掃除機など日常の音に反応しなくなった
  • あまり従順ではなくなった
  • 注意力が低下した
  • いつもより大きな声で吠える
  • あまり活発ではなくなった
  • 頭を振ったり傾けたりする
  • 眠りがいつもより長く深い

まずはじめに、あなたの犬が名前が呼ばれたのに突然反応しなくなった場合、聴力を失っているかもしれません。

これは、与えたコマンドに応答しなくなった犬にも当てはまります。

同様に、あなたの犬が通常インターフォンが鳴ると反応していたのに、その音に気が付いていないようであれば、彼らの聴力が悪化していることを示している可能性があります。

これに関連して、あなたの犬があまり従順でなくなったことに気付くかもしれません。

これは単に彼らがあなたのコマンドを以前と同じように聞くことができないという兆候である可能性があります。

犬の聴覚が失われると、犬は通常よりも大きな声で頻繁に吠える傾向があります。

彼らがもはや自分の鳴き声を聞くことができず、鳴き声の大きさを適切に調整できないためです。

また犬の聴力が悪化し始めると、犬は通常よりも長く深く眠ります。

これは、通常は眠りを邪魔して目を覚ますような周囲の音を聞くことができないためです。

犬の難聴の原因は?

犬の難聴は、先天性欠損症、慢性耳感染症、頭部外傷、薬物毒性、変性神経の変化、腫瘍や鼓膜破裂などの老齢または病気など、多くの要因によって引き起こされる場合があります。

ダルメシアン、イングリッシュセッター、オーストラリアンシェパード、ジャックラッセルテリアなどの特定の品種は、先天性難聴になりやすい傾向があります。

何が原因なのかは明らかになっていませんが、先天性難聴と毛色との間に関連があることは分かってます。

主に白またはマール系の毛色の犬は、先天性難聴のリスクが高くなる場合があります。

加齢による難聴は徐々に進行し、通常は約13歳で起こります。

多くの高齢の犬は聴力を失いますが、完全に耳が聞こえなくなることはありません。ただし、すでに悪くなった耳が良くなることはありません。

一時的な難聴は、しばしば外耳道内に耳あかや毛などが溜まっている場合が多いです。このタイプの難聴は、治療によって回復する場合があります。

 

犬が聴覚を失っているか確かめる方法

あなたの犬が上記の兆候のいずれかを持っている場合、あなたの犬は耳が聞こえないのではないかと心配だと思います。

では、どうやって確実に確かめることができるでしょうか?

それにはまず、しっかりとした獣医師による検査が必要です。

耳あかやゴミ、感染、炎症、怪我などの異常がないかどうか犬の外耳道を調べた後、獣医師は簡単な聴力検査を行うことがあります。

例えば、静かに後ろに回り、大声で拍手して反応を確認します。

この方法を使用して自宅で犬をテストする場合は、犬が音の振動を感じる可能性があるため、犬から十分離れてください。

聴力検査のために、犬が眠るまで待つこともあります。

これらのテストで犬の聴力を知ることができますが、難聴を判定する最も信頼できる方法は、聴性脳幹反応検査(BAERやABR)です。

もともと幼児の聴力をテストするために開発されたこの検査は、音刺激に反応した脳波を解析するものです。

しかし、聴性脳幹誘発反応検査を実施するには、電極を刺入し特殊なコンピュータで脳内の電気活動反応をみるといった検査機器が必要です。

そのため欧米では一般的に先天的な難聴が起こりやすい犬種では、繁殖前や飼い主へ渡す前にスクリーニングとしてこの検査方法は認知されている検査のようですが、日本では普及しておらず、実施している病院は限られているのが現状です。

 

耳の聞こえない犬と暮らすには

難聴の犬と一緒に暮らすには、慣れるまでに時間がかかる場合があります。

通常は、犬よりも人間にとってです。

特に高齢により耳が聞こえなくなる犬は、通常、聴力を失うことに対する不安を感じず、自分の状態に順応するのにほとんど苦労しないようです。

ただし、耳の聞こえない犬のライフスタイルに対応するには、いくつかの対応が必要になります。

ケガを避けるためにあなたの犬の行動を注意してみてあげてください。

耳の聞こえない犬は、周囲の状況やその他の危険を聞いて感知することができないことに注意してください。

耳の聞こえない犬を外に出さないでください。

代わりに犬に短めのリードを付けたり、フェンスで囲われた庭などで遊ばせてあげてください。

 

手話によるコマンドを訓練します。

多くの耳の聞こえない犬は、視力を使って視覚的なコマンドを学ぶことができます。

 

視覚的な合図は犬の注意を引くのに役に立ちます。

たとえば懐中電灯を使用し、単にライトをオンまたはオフにして犬に警告します。

彼らがアイコンタクトを行ったら、視覚的なコマンドを行います。

地面を踏みつけたり、背中や肩に軽く触れたりするなどの振動を使用して、犬の注意を引くこともできます。

 

あなたの犬にあなたがどこにいるか知らせてください。

一部の耳の聞こえない犬は、飼い主が突然なくなってしまうと不安になることがあります。

犬の背中を軽くたたくなどして、家から出入りするときに犬に知らせてあげてください。

 

慎重に接してください。

多くの耳の聞こえない犬は、特に眠っているとき、簡単にビックリして飛び起きます。

耳の聞こえない犬を驚かせることなく目を覚ますためには、彼らの鼻の前に手を置き、臭いを嗅がせます。

そして次に、犬の背中をそっと触れます。

 

万が一の場合に備えましょう。

犬の首輪に鈴やベルなどをつけ、万が一、犬が迷子になったときにあなたが犬の居場所を聞こえるようにしてください。

彼らは耳が聞こえないので、あなたの呼び戻しの声が聞こえませんので。

 

最後に

あなたの犬の耳が聞こえていないのではと疑われる場合、まず第一に、パニックになる必要はありません!

多くの犬は、年を取るにつれて難聴を経験します。

それらについて獣医師に相談することができます。

また、同じ問題に対処している犬友やSNS上の仲間が見つかるでしょう。

ほとんどの場合、コマンドを口頭ではなく視覚的なものに変えることや、外出時や散歩の際に注意を払うなど、聴覚障害のある犬を助けるための日常的な生活習慣を少し変えるだけです。

ですので、あなたの犬がたとえ聴力を失っても、あなたとあなたの犬は健康で幸せな生活を送ることができるということを忘れないでください。

 

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