7月4日と言えばアメリカの独立記念日として有名ですね。
アメリカでは街のパレード、家族でのバーベキュー、深夜の花火大会などで独立をお祝いするのですが、全米中の何千ものペットがパニックに陥る日でもあるのです。
そのため7月4 日の翌日は、アメリカの動物保護施設が1年で最も忙しい日となります。
お祝いのために上がる花火の大きな音や明るい光が、犬や他のペットを怖がらせ、多くの動物が恐怖からパニックになり家から飛び出し迷子になってしまうのです。
日本においても夏はいろんなところで花火大会があったり、浜辺や公園で花火をすることが増える季節です。
そんな季節にあなたの愛犬を花火から安全に守るためのヒントをご紹介します。
ペットと花火:そもそも何が問題なのか?
花火は犬にとって最も恐ろしいものの一つです。
突然の耳をつんざくような音と空の光の瞬きは、犬にとって恐怖とまではいかないとしても、深刻な不安を引き起こしたり、簡単に驚いて逃げ出してしまう可能性があります。
しかし、ペットに危険を及ぼす可能性があるのは恐怖だけではありません。
犬は花火や爆竹を攻撃したり、咥えて捕まえようとしたり、遊んだりしてしまうため、ひどい怪我を負ったり、場合によっては死に至ることもあります。
2010年、犬が火をつけた花火を咥えて運ぼうとしたところ、口の中で爆発するという事故がありました。
ジャーマンシェパードの口と顔に生じた傷は非常にひどく、犬は安楽死させられました。
ロケット花火などに追われた犬は、火傷を負い、足を損傷し、また失明した犬もいます。
「人々が花火や爆竹を空中に投げた際に、犬が飛び跳ねてそれを飲み込んだ場合、爆竹は外臓に深刻な損傷を与えてしまいます」と獣医が警鐘を鳴らしています。
またある研究者は、花火はあまり直接的ではない方法でも怪我を引き起こす可能性があるとも述べています。
それは例えば、「ペットは不安になり、犬小屋を抜け出し、窓から飛び降りて裂傷を負ったり、急に道路に飛び出し、車にぶつかる可能性」であったり、「不安になった犬たちが金属製のケージを噛んで歯や歯茎を傷つけ、また板ガラスの窓に飛び跳ねて激突」であったり、彼らはそれが外にあることを知らずに、騒音から逃げようとします。
犬が花火大会の夜に安心できるようにする方法
ペットの飼い主は、動物を安全に保護し、監督する必要があります。
花火が上がって轟音と光が瞬いているときに飼い主のあなたがいるだけで、怖がるペットの心を落ち着かせることができます。
ペットを恐怖に震えさせたり、家の離れた場所に隠れたり、どこかに逃げてしまうのを避けるために、安全で安心できる対処方法をいくつか紹介します。
- 普段、庭など家の外で犬を飼っている場合は、家の中に入れておきましょう。
- 花火の音をできるだけかき消します。窓を閉め、ラジオまたはテレビの電源を入れます。
- 花火大会の間、ペットがクレートまたは「安全な場所」で過ごすことができるようにして、おとなしくしている場合には、美味しいご褒美をあげてください。
- あなたは普段通りに行動してください。犬に普段通り声で話しかけ、いつもの活動に取り掛かりましょう。甘やかすことはお勧めしません。犬はあなたの行動から手がかりから察するので、あなたが自信を持って恐れていないことを犬が察知した場合、彼らの心も落ち着く可能性が高くなります。
- 極度に怖がる場合には獣医に相談してみてください。あなたの獣医はあなたの愛犬を落ち着かせる方法についてアドバイスしてくれるでしょう。
当然のことながら、花火を嫌う犬の多くは、年間を通じて、たとえば、雷やサイレンの音などに怖がることが多いです。
愛犬の不安を取り除いてあげて、楽しい夏を過ごしましょう。